君の世界は眩しかった。【完】

「一花。」

蓮くんが私の名前を呼んだその瞬間、
何もかもが止まった気がした。

彼の目は、静かに私を見つめていた。
それだけで、私は心が揺れていた。

「君が……舞台で演じてる姿を、見た。」

一花が驚いた顔をしたのを、私は見逃さなかった。
「──見てたの?」
彼女が、少しだけ驚いた様子で言った。

「うん。」

でも、蓮は言葉を続けた。
「でも……君がどんなに演技しても、
僕にはわかるよ。」

「何が?」
一花が息を呑んだ。

「君が、僕に背を向けた理由。」
その言葉に、彼女は目を伏せた。