君の世界は眩しかった。【完】

舞台が終わった翌日、劇団に一通の手紙が届いた。

差出人はなかった。
でも、封筒の色と、クセのある筆跡に──私は、心臓を掴まれたような衝撃を受けた。

震える指で開く。
中には、一枚のスケッチ。

教室の窓辺に座る、少女の後ろ姿。
カーテンが揺れて、机の上には一輪の花。

そして、短いメッセージだけが添えられていた。

「ずっと描きたかった景色を、ようやく描けました」

息が止まりそうになった。
覚えてる。
あの絵は──私が最後に見た、彼の“夢”だった。