君の世界は眩しかった。【完】

終演後、拍手の中に混じっていた。

僕は立ち上がれなかった。

胸が詰まって、言葉も涙も、もう何も出てこなかった。

「終わらせに来た」はずだったのに。
結局僕は、また“始まってしまった”だけだった。

一花は気づいていなかった。
客席の中に僕がいることも、僕がまだ彼女の名前を忘れていなかったことも。

でも、いい。
これでいい。

あの人が、まだ“あの人らしく”生きてくれているなら、
僕の報われない恋にも、ちゃんと意味があったと思える。