君の世界は眩しかった。【完】

その夜、家に帰ってからスマホを開くと、
検索欄に無意識のうちに打ち込んでいた。

『幸野谷 一花』

瞬間、数件の舞台名と、小さな団体名が出てくる。
記事の中には、短く彼女の写真が添えられていた。

短くなった髪。
少し痩せた頬。
だけど──笑顔は、変わらない。

胸が、ひどく痛んだ。

僕はまだ、忘れられてなんていなかったんだ。