それから、僕と紗月はときどき会うようになった。
カフェで絵の話をしたり、
美術館で展示を見たり、
たまに、駅まで一緒に歩いたり。
特別な関係じゃなかった。
でも、心は不思議と静かだった。
彼女は僕の過去を知らない。
一花のことも、何も話していない。
でも、その知らなさが、優しかった。
「蓮くんの描く空、好き。すこし哀しくて、でも希望がある」
そう言ってくれた言葉に、
僕はまた、筆を握ろうと思えた。
カフェで絵の話をしたり、
美術館で展示を見たり、
たまに、駅まで一緒に歩いたり。
特別な関係じゃなかった。
でも、心は不思議と静かだった。
彼女は僕の過去を知らない。
一花のことも、何も話していない。
でも、その知らなさが、優しかった。
「蓮くんの描く空、好き。すこし哀しくて、でも希望がある」
そう言ってくれた言葉に、
僕はまた、筆を握ろうと思えた。


