君の世界は眩しかった。【完】

「……また会えたね」

図書館の前。
あの日、美術館で出会ったあの子が、そこにいた。

ショートカットの、柔らかい目の彼女。

「……なんでここに?」

「調べたら、君の学校の近くだったから。もしかしたらって思って」

そんな偶然みたいな必然に、思わず笑ってしまった。

「名前、訊いてもいい?」

「うん。花岡(はなおか)紗月(さき)って言います」

紗月。

その名前を胸の中で繰り返したとき、
どこかで“今の季節”に目が慣れた気がした。