結城さんは、とにかく人から好かれる。ミスコンで優勝した才色兼備の並木さんみたいに、天が二物以上を与えてしまった人。何でもできるのに、常に謙虚で、周りのことをよく見ていて、嫌みのない気遣いができる。結城さんのことを悪く言う人を、私は見たことがなかった。
「てかさ、今日、時間あるなら飯行かね?」
端正な顔立ちと上品な佇まいからは想像できないほど、カジュアルな言葉を遣うのも、結城さんの魅力だ。結城さんに憧れの気持ちを、いや、憧れ以上の思いを抱いていた私の返事は、もちろん決まっていた。
「とっても忙しいけど、結城さんの頼みなら断れないですね~、行って差し上げましょう」
飛び上がりたいほど嬉しい気持ちを押さえて、精一杯の照れ隠しで返事する。
「ほんっと、素直じゃね~よな。」
笑いながら結城さんは返事をする。多分、私の気持ちなんてばれているんだろうなと思いながら、「さっき素直な人種って言ったのに!」なんてまた彼の揚げ足を取るようなことを私は言った。
そうして突然決まった食事会。久しぶりに動いた結城さんとのLINE。最後のLINEは、結城さんの卒業式の日付だった。
【19時に駅前の居酒屋で。結城で予約してる。
商談長引いたら少し遅れるかもしれないから、
そのときは先入ってて。】
結城さんのLINEはいつも絵文字がない。シンプルな文面だ。はやる気持ちを抑えながら。【分かりました!楽しみにしてます】とだけ返した。
「てかさ、今日、時間あるなら飯行かね?」
端正な顔立ちと上品な佇まいからは想像できないほど、カジュアルな言葉を遣うのも、結城さんの魅力だ。結城さんに憧れの気持ちを、いや、憧れ以上の思いを抱いていた私の返事は、もちろん決まっていた。
「とっても忙しいけど、結城さんの頼みなら断れないですね~、行って差し上げましょう」
飛び上がりたいほど嬉しい気持ちを押さえて、精一杯の照れ隠しで返事する。
「ほんっと、素直じゃね~よな。」
笑いながら結城さんは返事をする。多分、私の気持ちなんてばれているんだろうなと思いながら、「さっき素直な人種って言ったのに!」なんてまた彼の揚げ足を取るようなことを私は言った。
そうして突然決まった食事会。久しぶりに動いた結城さんとのLINE。最後のLINEは、結城さんの卒業式の日付だった。
【19時に駅前の居酒屋で。結城で予約してる。
商談長引いたら少し遅れるかもしれないから、
そのときは先入ってて。】
結城さんのLINEはいつも絵文字がない。シンプルな文面だ。はやる気持ちを抑えながら。【分かりました!楽しみにしてます】とだけ返した。

