「……なんか、懐かしいですね。昔みたいな感じで。」
「いつもサークルでこんなやり取りしてたよね、宮野が変わってなくて安心した」
「それはこっちの台詞ですよ~、光崎商事に入った結城さんは、お高く留まっちゃって、私のこと見かけても知らない振りす……」
結城さんは、私の言葉を途中で遮り、いたずらな笑顔と軽やかな声色で会話を続けた。
「お前さ、俺のことなんだと思ってんの?……で?宮野は何して……って、これ、うちの会社のESじゃん。うち受けんの?」
結城さんに憧れて同じ会社で働きたいと思ったなんて言えない私は、照れ隠しで答える。
「そうなんですよね。結城さんの会社、業界最大手じゃないですか。それに、大学入ってからずっと憧れていたんです、この会社で働いてみたいなって。」
もちろん、それも本音ではあった。
「ふーん……それで?本命企業の締め切りが近いのに、ESが全然埋まらなくて、そんなしかめっ面してたわけね」
「なんで締め切り近いって分かったんですか?」
「俺も、二年前そのくらいが締め切りだったな~って思って。勘で言ってみただけ。」
「な~んだ。てっきり人事にでもなったのかと思いました。」
「入社して二年目で人事はなかなかないだろ。相変わらず宮野はポンコツだな~」
からかってくる結城さんに、悪意は感じられない。私の反応を見て、楽しんでいるのもいつものことだ。そして、かくいう私も、このやりとりが心地よかった。
「いつもサークルでこんなやり取りしてたよね、宮野が変わってなくて安心した」
「それはこっちの台詞ですよ~、光崎商事に入った結城さんは、お高く留まっちゃって、私のこと見かけても知らない振りす……」
結城さんは、私の言葉を途中で遮り、いたずらな笑顔と軽やかな声色で会話を続けた。
「お前さ、俺のことなんだと思ってんの?……で?宮野は何して……って、これ、うちの会社のESじゃん。うち受けんの?」
結城さんに憧れて同じ会社で働きたいと思ったなんて言えない私は、照れ隠しで答える。
「そうなんですよね。結城さんの会社、業界最大手じゃないですか。それに、大学入ってからずっと憧れていたんです、この会社で働いてみたいなって。」
もちろん、それも本音ではあった。
「ふーん……それで?本命企業の締め切りが近いのに、ESが全然埋まらなくて、そんなしかめっ面してたわけね」
「なんで締め切り近いって分かったんですか?」
「俺も、二年前そのくらいが締め切りだったな~って思って。勘で言ってみただけ。」
「な~んだ。てっきり人事にでもなったのかと思いました。」
「入社して二年目で人事はなかなかないだろ。相変わらず宮野はポンコツだな~」
からかってくる結城さんに、悪意は感じられない。私の反応を見て、楽しんでいるのもいつものことだ。そして、かくいう私も、このやりとりが心地よかった。

