あなた色



「えーーーー!!!!!!」
空にはアタシの叫び声が響いていた。


「由奈うっさぁい」
瑠奈が耳を塞いでイヤそうに見ていた。


「だって……」
シマって明らかにチャラ男だし。


「瑠奈はねぇ、シマと小学から仲いいんだけどね、中学入ってから好きになったんだぁ」


「へぇ、そうなんだぁ…でも何で??」

「中学入ってから声も低くなったりとか、一緒ぐらいの身長だったのにいつの間にか追い抜かれてたりしてね、他の男子には絶対ドキドキしたりしないのにシマには急にドキドキしだしたの。」

「これが好きなんだぁって気付いたの。」


「そっかぁ」
瑠奈の顔は明らかに恋する乙女その物だった。



元々可愛いけど改めて
違う意味で可愛いなぁと思った。