「初恋って叶うんやな・・・」

ゆぅ君がそう呟いたのを私は聞き逃さな
かった。


「初恋って・・・?」

「実は、俺の初恋って水嶋なんや・・・」


え?それはどういうことなの?


「俺な、実は、小4の時水嶋のこと好き
 だった。それが俺の初恋・・・」

「私もだよ?私の初恋も小4の時で・・・。
 ゆぅ君だよ?」

私達は見つめ合った。


「俺、あれから15年かかったけど、
 初恋叶った~!!」


前に、神田が言ってただろ?

俺に14年かかったねって・・・。

ゆぅ君はそう言って私に教えてくれた。


「14年かかったって、そういうこと 
 だったの?」

「まぁな・・・」


初恋の話にはびっくりしたけど、
疑問に思ってたことが全て繋がった。


美鈴ちゃんが言ってた14年の意味も。

その14年のこと・・・。

話す時が来たら、話すって言ってたことも。

私が実は小4の時ゆぅ君のこと好きだった
って話した時、ゆぅ君が一人で爆笑してた
わけも分かっちゃったよ・・・。

なんだか、可笑しくて笑ってしまった。


「何、笑ってんだよ~?」

ゆぅ君が笑ってる私を見て、首を傾げる。


「私達、遠回りしすぎだなって思って・・・」

「そうだな・・・」