ちょうど、その頃、千絵から聞いた話。

ゆぅ君が大阪に行ったって・・・。

すごくびっくりしたけど、ゆぅ君もがんばってる
んなら私もがんばらなきゃって思えたこと。

だけど、本当は見放された気がした。

ゆぅ君は過去をちゃんと受け入れて、
前に進んでいる。

それなのに、私は・・・。


一人、取り残されたような気がしてたんだ。


だから、翔さんがいてくれて嬉しかった。

毎日毎日、電話で話すことが私にとって、
唯一の救いだったんだ。


「それから、その人に告白されて、付き合う
 ようになったの・・・。その人は翔さん
 って言って、すごく優しい人だった」

「・・・翔さん・・」

一瞬だけど、ゆぅ君の顔が歪んだ。

確かに、初めは似ていたから、
気になってたはず。

だけど、いつの間にか、私は翔さんに
恋してた。

あの時は、翔さんが一番だった。

本当に好きだった・・・。


「それから、翔さんとは半年後に別れたの。
 私の過去を知ってしまって、苦しかった
 みたい。その人の代わりにはなれないって
 言われた。翔さんと別れた時、私すごい
 泣いた。それから、私は翔さんと別れて
 壊れてったの・・・」

「・・・・・」

「それからはもうどうでもよくなった。
 遊び回ってたし・・・」

本当に、生きる意味を見失ってた。

「それからはね、そんなどうしようもない
 私の隣にね・・・タケルがいてくれた。
 いつも守ってくれてた。
 だから、タケルに好きだって言われて
 付き合った。タケルみたいに髪も金髪に
 したし、ピアスも空けた」

誰でもよかったんだ・・・。

誰かにそばにいてほしかった。

一人じゃいられなかった・・・。

私は、どこまでも、弱かった。

「タケルは、その時すごい遊んでたし、
 ちょうどいいと思って、
 適当に付き合ってた・・・」

「やっぱり、付き合ってたんやな・・・」


タケルと付き合ってたことを話した。

これが、結局はタケルを傷つける形に
なったんだけどね。


・・・ゆぅ君、どう思ったかな?

あんなにタケルのこと気にしてたのに。