私がゆぅ君と別れれば、美鈴ちゃんはそんな
ことやめてくれるって思ったの。

私達が別れれば、美鈴ちゃんが元に戻る
なんて保証はどこにもなかったけど・・・。

それでも、私達が離れたら、少しは変わると
思ったんだ。


だけど、そんなことを言いながら、本当は
ただ逃げていただけ。

これ以上、辛い思いをしたくなかった。

私がね・・・。


全部、自分のためだった。

弱い私の勝手な言い訳だよね・・・。



指輪を失くしたって嘘をついたこと。

あの日、一緒に帰ろうって待っててくれて
嬉しかったこと。

本当は、別れたくなかったこと。

何度も、別れたくないよって言いたかった
こと。


今更、言っても遅いけど・・・。


ゆぅ君は黙って、私の話を聞いてくれて
いる。


「ゆぅ君と別れてからもね、ずっとゆぅ君の
 ことが好きだったの。自分から別れたし、
 何度も忘れようと思ったけど、忘れられ
 なかった。いつか、また笑って会える
 って思ってた・・・」

本当に、ずっとゆぅ君を想っていた。

「高校に入ってからも、他の人なんて目に
 入らなかったし、ゆぅ君以外の人のこと
 好きになるなんて思ってなかった・・・」

「・・・うん」

「でもね、17才の時、好きな人が出来たの。
 その人は、ゆぅ君にすごく似てて、初めは
 似ているから気になってたの。その人と
 話していると、ゆぅ君と話している気分に
 なって、あの頃みたいですごく楽しかった
 から・・・」


翔さんと出会って、私はまた幸せになれた。


心から笑えたんだ・・・。