「タケル、遅くねぇか?」

「馬鹿だから迷ってんじゃねぇの?」

ゆぅ君と健ちゃんがそんなことを言ってる。


「タケルは馬鹿じゃないよ?
 二人とも知らないの?
 タケルって見た目あんなだけど、
 頭いいんだよ?」

私がそう言うと、二人が嘘だろ?って
聞いてきた。


「タケルの話、聞きたい?」

「「聞かせろよ!」」

ゆぅ君と健ちゃんは声を合わせてそう
言った。

「タケルね、高校の時、いつもクラスで一番
 だったんだよ!違う、学年で一番だった!
 授業なんて真面目に出てないのに・・・」

「マジかよ?」

ゆぅ君がびっくりしている。


「さすが、奈々の弟やな」

健ちゃんが自慢げにそう言った。

「まぁ、奈々さんとは比べものにならないけど
 ね。うちの高校はレベル低いから・・・。
 でも、タケルは努力してたと思う。きっと、
 影でいっぱい勉強してたと思うよ」

「ふぅ~ん。
 あいつ、いっつも遊んでたのにな。
 必死で勉強してたんか?
 そんなとこ見てみたかったな~」

健ちゃんがそんなことを言うから、私は
思わず笑ってしまった。



「何の話しとんや?」

そんな話をしていると、タケルが戻ってきた。


「お前の話だよ!」

健ちゃんがそう言うと、タケルは俺の話は
すんなよなんて言いながら、ソファーに
座った。


「ほれ、桃子はこれだろ?」

そう言って、ジュースを渡してくれた。