「優士、お帰り~」

美鈴ちゃんが花束を持って駆け寄ってきた。

「おぅ!!やっと帰ってきたわ~」

「よかったね、これからはずっと桃子の
 そばにいてあげてね」

「おぉ~」


やっぱり、嬉しい。

美鈴ちゃんとゆぅ君が話しているのを
こんなにそばで見ていられるのってすごく
嬉しいよ・・・。


「優士君、お帰りなさい!」

「おぉ~、ありがとう」

薫ちゃんも来てくれたんだね。

美鈴ちゃんの隣に、薫ちゃんがいた。


「桃子ちゃんも、久しぶり!」

「うん。久しぶりだね!」

嬉しかったし、懐かしかった。

薫ちゃんとこうして会うのなんて、
中学の時以来だから・・・。

って、待ってよ・・・。

もし、健ちゃんが薫ちゃんに会っちゃったら、
また気持ちが揺らぐんじゃないの?


焦った私は、ゆぅ君に耳元でこう言った。


「ねぇ、薫ちゃんと会うと健ちゃん、
 やばくないの?」

「はぁ、何が・・・?」

ゆぅ君は頭を抱えていた。


「それ、どういう意味や?」

「どういう意味って、この前言ってたじゃん!
 健ちゃんがずっと好きだった人!」

私がそう言うと、意味が分かったのか、
ゆぅ君が小さい声で言った。


「それ、薫じゃないしな・・・」

「・・・えっ?」

薫ちゃんじゃなかったの?


「その話は、また後にしような」

ゆぅ君はそう言って、私の手を引いて
どこかに連れて行った。