「もしかして、タケルと付き合ってんのか?」

「えっ、違うよ!普通に、友達だよ?」

「そっか、なら、よかった・・・」

「でも、どうしてそう思ったの?」


健ちゃんは、私とタケルが一緒だったから。

それに、耳には7個、同じ数のピアスが
あるから、付き合ってるんじゃないかって
思ったみたい・・・。


私は、タケルとのことを話すことにした。

「私ね、タケルに救われたんだ・・・」

「救われた?どういうことや?」

「話せば長くなるんだけど・・・」


私は高校時代のこと、そしてタケルとのこと
を話した。


「私ね、高校の時、変な人達に呼び出され
 たり、絡まれたりしてたんだ・・・。
 でも、いつもタケルが助けてくれてて。
 私のこと守ってくれてたの」

私が話してると、健ちゃんは真剣な顔で
聞いてくれてた。

「タケルがそばにいてくれるようになって
 からは、もう、全然絡まれたりすることも
 なくなって。本当に大切な友達だったの」

健ちゃんは頷きながら聞いてくれる。

「それからしばらくして、私に彼氏が
 出来たの。その人とは、うまくいってたん
 だけど、結局、別れてしまって・・・。
 それから、私、変になっちゃってね。
 外見も変えたし、本当に変わったの」
 
「・・・うん」

「そんな時も、ずっとそばに居てくれた人が
 タケルだったんだ。それで、タケルに好き
 って言われて、付き合ったの・・・」

「・・・・・」

「でも、すぐダメになったんだけどね。
 でね、また変になってて・・・。
 それからは全然前みたいに
 会ったりしてなくて・・・」

「・・・・・」

健ちゃんはさっきから黙ったまま。

だけど、私は気にせずに話し続けた。


「でね、ハタチの時、急にタケルから電話が
 かかってきて、会ったの。
 健ちゃんに聞いてきたんでしょ?
 私の携帯番号・・・」