「えっ、それって、私が金髪にしたりしてたこと?」

「そうだよ」

タケルはそう言って私の髪を撫でた。


違うよ・・・。

それは、タケルと同じになりたかったからなの。

そう言いたかったけど、言えなかった。

タケルのせいって思われたくなかった。


「こんなん、似合わねぇんだよ!!お前ずっと、髪、染めてなかったのに、急に金髪ってかなりやばいだろ?そんなん見てたら、ますますお前のことほっとけなくなってな。お前がぶっ壊れていくからそれ、止めたくてな・・・」
 
そんな想いがあったなんて、
全然知らなかったよ・・・。


「タケル、ごめん。私、あの頃、本当に最悪だった。って、今も最悪だけど・・・」

「俺はお前と付き合ってた時すげぇ幸せだった・・・。でも、お前は全然幸せそうじゃなかったよな?お前は、ずっと優士のことが好きだったんだろ?忘れてなかったんだろ?今でも・・・」

「・・・うん、きっとそうだと思う」

・・・なぜか今、素直にそう言えた。


「俺、あの時、他に好きな奴が出来たってお前と別れたよな?あれ、実は嘘だったんや・・・」

タケルはそう言って遠くを見た。

「嘘って・・・?」

「俺はマジやのに、お前は俺を見てなくて。それがすげぇ苦しかった・・・」

私はタケルに何も言えなかった。


私が思ってたタケルって奴は・・・。

派手で軽くて遊んでて。


私のこと本気で愛してくれてるなんて思ってなかった。