「♪〜♪〜」

「・・・はい?」

「ってか、まだか?」

「今、行くよ!!」

私は仕方なく、家を出た。


私の顔を見ると、特に驚く様子もなくタケルは、


「よっ、久しぶり!!」


と言ってきた。

「久しぶりだね」

私もそう言った。


「なんや、お前!!」

タケルはそう言って私を指差して笑った。

「・・・変?」

「いや、変とかじゃないけど、桃子らしくない!」

タケルはそう言って笑ってた。


じゃぁ、私らしいってどんなの!?



「タケルこそ、変わったね・・・」

高校の頃のタケルの面影は全くなかった。

真面目なサラリーマンみたいにキチッとスーツを着ていた。

でも、その姿はこんな私から見ると、とても眩しかった。


「これから、どうするの・・・?」

私がそう言うと、

タケルは車を指差して、乗る?って聞いてきた。


「乗ろっかなぁ〜」

私はそう言って、タケルの車に乗った。