私と翔さん・・・。

付き合って半年が過ぎようとしていた。

半年付き合ってるとみんな長いって言う。

私は長いのかどうかは分からなかった。


だけどいつの間にか私にとって翔さんは、いて当たり前の存在になっていた。



季節はもうすぐ冬。

クリスマスも近付いてきていた。


「翔さん、クリスマスって仕事?」

クリスマスはどうしても翔さんと一緒に過ごしたい・・・。


「あ〜、クリスマスは早番にしてもらった」

「早番だったら、夜会える?」

「桃子のために空けてるよ!」

「よかった〜」

私は胸を撫で下ろした。

「ねぇ、クリスマスさ、翔さんの家で過ごせる?」

私が聞くと、もちろんって言ってくれた。

「よかった〜」


初めて、好きな人と過ごすクリスマス・・・。


「なぁ、桃子。何か欲しいもんあるか?」

「えっ?なんで?」

「クリスマスプレゼント何にしよっかなぁ〜って思ってな・・・」

クリスマスプレゼントかぁ、何がいいかな?


「私は翔さんがいれば何もいらないよ!」

私はそんなことを言った。


この時、翔さんがどんな想いだったかなんて私は知らなかった。