私は放課後が待ち遠しかった。


「なんか、嬉しそうやな」


タケルに言われて自分がニヤニヤしていることに気付いた。


「実はね・・・今日、翔さんと会うんだ」

「マジで??」

「うん!」


私は学校が終わると、急いで翔さんのお店に向かった。


お店の中を覗いてみたけど、翔さんはいないみたいだった。


だから、お店の前で待つことにした。



「もしかして、桃子ちゃん?」


お店の前で待っていると、中から男の店員さんが出てきた。


「はい、そうですけど・・・」


私がそう答えると、その店員さんはニコッと笑った。


「やっぱり!翔さんのこと待ってるんだよね??」

「はい!」

「でも、翔さん今すごく忙しくて手が離せないんだ・・・。中に入って待ってもらってって伝言頼まれたんだけど、中入ろっか~」


そう言って私の手を引いてくれた。


「そんなに忙しいんだったら、私帰りますけど・・・」


私は思わずそう言った。


「いや、絶対待たせといてって言われてるから」


店員さんは私を見てそう言った。


「それなら、待ってようかな・・・」


私はおとなしく翔さんを待つことにした。


その店員さんはすごく優しくて、私の話相手になってくれたりした。