「お前、やばい人って、かなりウケるんだけど!!」


タケル君はそう言って笑い転げる。


「聞いてるんだから、ちゃんと答えてよ!」


私は、腹が立ってタケル君を怒鳴る。

ゆぅ君や健ちゃんと一緒にいたからって、こんなにガラの悪い人にも普通に怒鳴れる自分が恐い・・・。


「悪い、悪い。まぁ、話せば長いんだけどな・・・」


タケル君はそう言って話し始めた。


タケル君の外見は金髪にピアスがいっぱい。

制服もきちんと着てないし、どっからどう見ても、ガラの悪い遊び人。

学校もろくに来ていないと思う。

だって、同じクラスにこんな人がいたらきっと覚えてるはずだもん。


「俺な、健二とダチなんや。健二から桃子のこと頼むって言われてて・・・」

「健ちゃんのこと知ってるの?」

「まぁな、俺の姉貴の彼氏だから」


えっ、それって・・・。


「ねぇ、もしかして・・・タケル君のお姉さんって奈々さん??」

「そうだけど、桃子、何で知ってんの?」

「昔、ちょっと聞いたことがあって・・・」


そっかぁ・・・とタケル君は言った。


「ってか、タケルでいいぞ。俺のことタケルって呼べ!!」


そう言って笑った。


「うん、タケルね。分かった~」


それからも、タケルの話は続く。