ヒロ君は少し考え込んでいた。


「ちょっと話し戻るけどな、あと1週間しかないだろ?」

「うん・・・」


私は小さく頷いた。


「水嶋はこのままでいいんか?」


ヒロ君が真っ直ぐ私を見つめる。


「もう、どうにも出来ないよ・・・」

「ホンマに、優士のことはもういいん?」

「もう、決めたことだから・・・」



私は頑固者。

一度決めたことを変えるなんて出来ないよ。



それに、今さらゆぅ君だって許してくれないよ。

それに、もう美鈴ちゃんやゆぅ君のことを傷付けたくないから。


「だったら、俺と付き合わねぇ?」

「え・・・」


驚く私に・・・


「今さら、冗談だっつーの(笑)」


ヒロ君はそう言って笑った。


「もー、冗談は止めてよ~(笑)」

私もそう言って笑った。


そうだ!!

私はヒロ君に言わなきゃいけないことがあった。


それはお礼の言葉。


「ヒロ君、いつも助けてくれてありがとね」


ヒロ君はびっくりした顔をした。


「何のことだよ?」


そう言ってとぼけた。


「私ね、いつもヒロ君に助けられてた。ずっと言わないでおこうと思ってたけど、私もずっと好きだったよ。1年の時からずっと・・・。いつの間にか、ゆぅ君に乗り換えてたけどね」


私はそう言って笑った。


「俺は過去形か!」


ヒロ君はそう言って笑った。


「ヒロ君だって私のこと過去形じゃん!」


さっき、好きだった・・・って言った。


「だなっ。俺ら、言うん遅すぎた!!」


私達は笑った。



それから、しばらくヒロ君と話をした。

ヒロ君は俺は優士の気持ちがよく分かるからって何度も私に言ってくれた。


ヒロ君も高校には行かないみたい。


美容師になるために、専門学校に行くんだって。

お互い、がんばろうね。


ヒロ君はホントに素敵な人だった。

ヒロ君のこと好きになってよかったよ。