・・・もうすぐ卒業。


実感なんてまだないよ。

でも、みんなバラバラになっていくんだね。


卒業文集の作文を書かないといけない。

もう、みんなは書いたみたいだけど、私はまだ書いていなかった。


「ねぇ~、なつと千絵ってもう文集の作文出した~?」


私が聞くと二人はもうとっくに出したよって言った。


「まさか、水嶋まだ出してないん?」


なつが慌てた様子で聞いてきた。

私はうんって頷いた。


「はよ~、出さんと間に合わんで!」

「そうだよねぇ~、でも、何書いたらいいか分からなくて~!」


すると、千絵がこう言った。


「素直に思ってること書いたらいいんじゃないの?楽しかった思い出とかいろいろあるでしょ!?」

「そうだよねぇ~」


今日帰って、書いて見ようっと。


「ねぇ、水嶋、ちゃんと食べてんの?」

「えっ?」

「痩せたやろ?顔げっそりしてきたやん!」


なつに言われて気付いた。

痩せたかもしれない。

だって、あれから食欲がなくなってたから。


「ちゃんと、ご飯食べてよ!卒業式までに前みたいな桃みたいな水嶋に戻っといってよ。
写真いっぱい撮るんやからね!!」


私は、桃ってなに~ってなつに怒った。


そして、鏡を出して自分の顔を見た。

頬がげっそり痩せてる。

ほんとだ、こんな顔で卒業写真取りたくないな。


ちゃんとご飯食べよう!そう思った。