「………お世話になりました」 しばらくして、あたしはキャバ嬢を辞めた。 結論的に言うと、あたしはやっぱり好きだった人の事を忘れられなかった。 それはやっぱり太郎に言われた“忘れなくていい”という言葉の影響が大きかったからかもしれない。 ……悔しいけど、その言葉は皮肉にもあたしを孤独から救ってくれた。 あたしはマキが優しかった頃も 好きだった人があたしに笑ってくれていた頃のことも もちろん太郎があたしを支えてくれた頃のことも ─────…忘れられなかった。