「おはよー」 夜だけど、ここではこの挨拶が当たり前。 でも天井を見ると、太陽かと見間違えるくらいのシャンデリアがキラッキラに輝いている。 ──────ここは、夜の街。 夜の蝶達が舞い込み、獲物を甘い言葉で囁いて落として行く場所。 夜のお城、“Heaven”。 あたしはそこでキャバクラ嬢として存在していた。 ────────“愛美”。 ここでのあたしの名前。