太郎とはその後も度々ご飯に行ったりカラオケに行ったりした。
でもまだまだ警戒心が解けてない私は……
ご飯に行ったりする度に、これはあたしだけじゃなくて他の女の子にもしてるのかな?って思ってた。
言えばいいのにやっぱり素直になれないから聞きたくても聞けなかった。
………そんな日々の繰り返しのある日。
最悪な日はいきなり訪れた。
今日もいつの間にか、マキと取り巻きに囲まれている。
ズラリと並んだ彼女達の威圧感がとんでもなくダルイ。
………はぁ……。
可笑しいな、この人達と挨拶交わす仲じゃ絶対ないのに。
この群れの中心格であるマキは、腕組みをしたまま意地悪く口を歪めた。
「見たよ〜?
アンタさぁ、昨日オッサンと歩いてたでしょ?」
昨日………
アフターの客か………。
でも、だからってどうしてこの人達に咎められなければいけないのだろう?
それで何か悪い影響があったら謝るけど、特に彼女達にはそんな感じは見受けない。
そう思っていたから、特に悪びれる様子もなく、表情一つ変えずにマキを見つめていると
「どうせ援交でもして金稼いでるんでしょ、ホント汚なぁい!!」
「………」
彼女の口からとんでもない勘違いを放たれ、あたしはその低思考な考えに呆れてしまった。
何かもう…
あたしを見る目のフィルターどうなっちゃってんの?
そういう汚い目でしか人を見れないの?
………もうどうでもいいけどさ。
あたしがお水で働くようになったのも、元はと言えばあんた達があたしのカバンから金盗むからじゃん。
「言いたい事ってそれだけ?………どいて」
マキと目を合わさず輪を突っ切ろうとしたところで
「お前調子乗ってんじゃねぇよ!!」
グイッ!
あたしは髪を思いっきり引っ張られた。



