DEEP BLUE




いつの間にか空っぽになった器2つを並べて、あたし達はデザートまで頼んだ。





「愛美さん、思ったよりいっぱい食べるんですね♪」


「……いいでしょ、別に」



シャーベットをスプーンですくいながら、あたしは可愛くない返事を返した。


太郎はそんなあたしの様子を見ながら、ふいにスプーンを置いた。




「………オレ今日は愛美さんと飯食いに行けて良かったです。」



「……え…」



「付いてきてくれてありがとうございます。
愛美さん、普段は一人でご飯なんですか?」



「……うん、まぁね……」




自分の話をするのか嫌で、柚子の爽やかな香りのシャーベットをスプーンですくった。






朝ごはんは、食べない。

だって昨日の二日酔いが残ってるし、時間がないから。


昼ごはんは、お弁当を持っていっても捨てられるから持っていかない。

だから適当に済ましてる。



晩御飯は時間がないからコンビニで買って一人で寂しく食べてすぐ寝る。





…………こんな惨めな自分の話をするのが嫌だった。

惨めだねって思われるのが嫌だった。




きらびやかな生活だと思われているなら尚更。

こんな寂しく無機質な生活を送っているんだから。