「お待たせしましたー
とんこつラーメン2つですー」
………コトンッ
目の前に置かれたお椀には、夜中には耐え難い高カロリーの塊。
「……何が悲しくてこんな夜中にラーメン……」
「愛美さん何ブツブツ言ってるんですか?
あーうまそうっすね!!
ほら冷めないうちに食べましょう!」
「……」
太郎はパチン☆とお箸を割り、この暑い真夏の夜おいしそうにラーメンを頬張った。
「うんまっ!
やっぱここのラーメン最高っす!
愛美さんと食べれるなんて、来てよかったなぁ♪」
パチ……
私もお箸を割り、ラーメンに手を伸ばした。
夜中になんて太る‼と思って戸惑っていたけれど一口食べてみると
「美味しい………」
ふわふわ湯気が舞う器越しに、太郎は笑った。
「でしょ?
良かった、愛美さん喜んでくれて」
「ヤバイね、夜中にラーメンなんて太るけど美味しい〜」
「あはは。
愛美さんは痩せ過ぎだから、もうちょっと太らないと。
だからいっぱい食べてくださいね♪」
「……うん……」
あたしはまた一口、と箸を伸ばした。
………いつぶりかな?
誰かと向き合ってご飯を食べるなんて。
ご飯がこんなに美味しいなんて。
誰かが、そばにいるなんて。



