「ただいまぁ〜」
ヘラっと笑うあたしを、いつもいつも太郎は何も言わずにニコニコして出迎えてくれる。
いつしか、それが………
あたしは、嬉しかったんだと思うんだ。
「ランランラーン♪」
「今日はハイテンションですねぇ、愛美さん。」
「酔っ払ってるんだよぉーん♪♪♪」
たまたま一人の送迎の車の中。
あたしは耳にイヤホンを差し込み、大音量で音楽を流して大音量で歌っていた。
「あーカラオケ行きたーーいっ!!」
「わかります、カラオケ行きたいですねぇ〜」
「よしっ!じゃあ今から行こうカラオケ!!」
「えっ、えぇ~!?!?」
「いいじゃん行こーよっ!!めっちゃ歌いたいの、今!」
「は、はぁ……」
……完全な酔っ払いだった。
今思うとホント太郎には無茶ぶりばっかり言っていた。
太郎は若干困り気味だったけど、すぐに一軒のカラオケ店を見つけて入ってくれた。



