──────……ザァァン…





ザァァン──────…














“今度、ここより綺麗な海にいきませんか?”






この海の波音を聞いていると、あなたと果たせなかった約束を思い出す。








ねぇ





今年もまた夏がやってくるよ






あなたと二人






暑くて暑くて、はしゃぎながら素肌を焼いた夏が








あれから何年経っても未だに夏が来ると



あたしは空を見上げる。







「もう泣いてないよ」、と呟いて。