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はい、あやかしラジオです。
CMに続いて、お次は狐の方からのお手紙。なんだかストーカーと間違えられて、お相手の人間の娘さんから｢婚約者です｣ととりなしてもらって事なきを得たのだそうで。
でもご本人は喜んでいるようで、ずっと親元から面会を止められていたのが、ハプニングでやっと顔を合わせて再会できたんだとのこと。いやー、人生なにがあるかわかりませんねえ。


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妖狐のうら若き男の子です。
わけあって、婚約者の子と面会できず、たまに遠くから様子見したり他から情報もらってます。別に自分が何かしたでなくって、ぼくら相思相愛なんでストーカーとかじゃないです。親御さんや家族のことで精神病んじゃってて｢落ち着くまでしばらく会うな｣と身内に止められているだけです。
でも行動がストーカーと似ているせいなのか、警察に職務質問されて、あやうく逮捕されそうになりました(おかしな事件も多い。外国人とかが犯罪して逃げてしまうようなのも多発してます。裁判官まで左翼に買収されているのがたくさんいますから)。
｢あなたは日本人ですよね。その名前は戸籍の本名ですか、通名ではないですよね｣などと警察に聞かれて(帰化人のワルか何かだとでも思ったのか？)、頭にきて｢古来の妖狐の家だぞ｣といきってみた(役所で戸籍見て照会すれば日本人だってわかるでしょ！)。そしたら早とちりした陰陽師が通報されて駆けつけてくるやなんやで騒ぎになってしまって、喧嘩騒ぎを聞きつけた婚約者の娘が飛び出してきてそれで誤解解けました。あとで義兄(婚約者の姉娘の夫)からも証言してもらって事なきを得ました(汗)。
近ごろはおかしな事件も増えているし、｢紛らわしい｣と怒られるし、鬼の義兄からも｢なにやってるんだよ｣と呆れられました。でも怪我の功名でまた普通に婚約者と会えるようになって、姉妹も顔合わせして仲直りしたみたいなのは怪我の功名でした。一時はどうなるかと。


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(妖狐青年が書きかけて反故に捨てた文書)

飛び出してきた婚約者の娘は見る影もない様子で三日も風呂に入らず髪の毛はボサボサ。それで俺を見るなりヒステリーみたいに泣き出して抱きついてきて、陰陽師とお巡りさんが目が点になっていた。それで彼女の部屋に入ったときも、ちょいビビった。こもっているにおいが｢女の汚臭｣。
ウサギのぬいぐるみが三つあって｢パパ・ママ・お姉ちゃん｣なんだそうで、メンヘラが変な方にこじれていたみたいで、もう少し発見が遅れたらやばかったかもしれない。フローリングの床に魔法陣が描いてあって、真ん中に狐のぬいぐるみ(俺でした)。汚れているのでたずねてみたらリストカットして血をふりかけたり、人様には書けないようなやり方で愛玩していたんだとか。
これ以上放っておくと｢頭を冷やさせる｣というより逆効果。大慌てで鬼の義兄に電話して事情を話したら、お姉ちゃん(入籍したらしい)と来てくれて。姉さんの方はともかく鬼のアニキはドン引きしていて｢うちの(新妻)の妹なんだよな？　同じ血筋や遺伝子なのに大丈夫なのか？｣と青ざめていて(妹があれだから、姉の方も一歩間違えれば狂ってくる？)。でも、意固地になっていたあの子が姉と仲直りしたり、義兄に普通に挨拶や無礼の詫びを言ったのは進歩だと信じたいです。