その出会いは突然だった。私は、その当時そろそろ部活の人を信じてみようって好きな人を一人に絞ろうと思って、誘われたカラオケに行った。
そこには数日前から入部した人も来ていた。名前は、川原くんというらしい。私のその人の第一印象というか、その日一日で思ったことはあまり大きな声では言えないが、今まで好きだった人全員の長所をかき集めて合体した人だなって思った。
でも、私が彼を好きになったのは、誰かに似ていたというからではない。最初のきっかけは、私の歌った歌を聞いて「上手っ」と呟いていたのが聞こえたこと。その時、何故か自然と信じることができた。
私は、高校の時からギター関係の部活に入っていた。その中で、誰一人として私に一緒に歌おうって誘ってくれる人はいなくて、歌が下手なことを自覚していたから一緒に歌うことができないのは仕方ないってあきらめていた。
私なんて誰かと歌うような価値もない人間なんだと思っていた。大学に入ってからの部活でも誰も誘ってくれないからそのことにより信憑性を増していた。
でも、彼だけは違った。私に「一緒に歌いたい」って言ってくれた。私は、今まで自分は誰かと一緒に歌うことも許されない価値のない人間だと思っていたから、私に一緒に歌うことを誘ってくれる人間がこの世にいるのかと驚いた。誰かとカラオケや演奏会などのちゃんとした場で一緒に歌うことが初めてだった。
彼は、一回だけじゃなくて二回も誘ってくれたんだ。久しぶりに自分を認めてくれる人間に会ったような気がした。
彼は、二回目に歌った曲「点描の唄」を定期演奏会で私と歌いたいって言ってくれた。
その日から、川原くん以外の人間が恋人候補として私の心に入ってくることはなくなった。
小学生ぶりに、一人の人間を好きになった。そして同時に、もし彼があの曲を演奏会で一緒に歌ってくれたら気持ちを伝えようと思った。
そこには数日前から入部した人も来ていた。名前は、川原くんというらしい。私のその人の第一印象というか、その日一日で思ったことはあまり大きな声では言えないが、今まで好きだった人全員の長所をかき集めて合体した人だなって思った。
でも、私が彼を好きになったのは、誰かに似ていたというからではない。最初のきっかけは、私の歌った歌を聞いて「上手っ」と呟いていたのが聞こえたこと。その時、何故か自然と信じることができた。
私は、高校の時からギター関係の部活に入っていた。その中で、誰一人として私に一緒に歌おうって誘ってくれる人はいなくて、歌が下手なことを自覚していたから一緒に歌うことができないのは仕方ないってあきらめていた。
私なんて誰かと歌うような価値もない人間なんだと思っていた。大学に入ってからの部活でも誰も誘ってくれないからそのことにより信憑性を増していた。
でも、彼だけは違った。私に「一緒に歌いたい」って言ってくれた。私は、今まで自分は誰かと一緒に歌うことも許されない価値のない人間だと思っていたから、私に一緒に歌うことを誘ってくれる人間がこの世にいるのかと驚いた。誰かとカラオケや演奏会などのちゃんとした場で一緒に歌うことが初めてだった。
彼は、一回だけじゃなくて二回も誘ってくれたんだ。久しぶりに自分を認めてくれる人間に会ったような気がした。
彼は、二回目に歌った曲「点描の唄」を定期演奏会で私と歌いたいって言ってくれた。
その日から、川原くん以外の人間が恋人候補として私の心に入ってくることはなくなった。
小学生ぶりに、一人の人間を好きになった。そして同時に、もし彼があの曲を演奏会で一緒に歌ってくれたら気持ちを伝えようと思った。

