僕は、あの日から呆然としていて、尊敬する先輩と、好きな人を同時に失ったような喪失感で、先輩の彼女に告白してしまったので、上田先輩とこれからも親しくさせてもらえるのか不安だった。もしかしたら、今回のことで嫌われたかもしれない。
部活を休むようになって1か月が経とうとしている。副部長としてこれ以上休むわけにもいかない。一真先輩にもPAですごく期待されているし、ステマネの仕事もあってそろそろ演奏会前で本気で練習、準備をしていかないといけない。だから二人との関りに不安はあるけれど、部活に行こうと思った。
いつも、練習している教室に入ると、「お!利人、大丈夫か?」と蓮が話しかけてくれた。「蓮、ありがとう。」と言った。僕が来たことに気付いた先輩達も心配の言葉をかけてくれた。
ちょうど、田村先輩と日野先輩が付き合ったことを伝えに来ていた。僕が部活に来たのが久しぶりだと知った日野先輩は「そういえば、利人振られたんだってな!」と言って、笑っていた。
今の僕にはそれを受け流せるほど、自分のことで必死で、心の余裕が無かった。「恋人ができた日野先輩には分かりませんよね。」と言って、僕は教室をあとにした。
やっぱり、部活に行くのはまだ早かった。役職の関係で部活に出ないといけないのと、心の落ち着きがついて来ていなくて、行かなければならないのと、行くべきではないジレンマで苦しかった。
「利人、大丈夫か?」僕の後を追ってきた蓮が居た。「蓮ほんとにありがとう。蓮申し訳ないんだけど、今回の演奏会のステマネ任せてもいい?本当は二人で役割分けるべきだけど、今できそうにない。」すると、蓮は「いいよ!当たり前だよ利人が辛いならやらなくていい俺に任せて!」と言ってくれた。
「蓮、本当にありがとう。」その日僕は、蓮にありがとうとごめんをただ伝え続けることしかできなかった。
失恋は、時間が解決する。そういうものだけど、1度諦めた恋をまた加速させた後の失恋は、一回目に諦めた時よりも長引く。今回のことは、琴葉も上田先輩もどちらも悪くない。そんなことは分かっていた。
僕は、琴葉を忘れるために、他のことを頑張ることによって忘れることにした。部活も出来るだけ行って、授業に集中して、演奏会が終わり、そんな日々を過ごしていくにつれて、琴葉のことを忘れていき、上田先輩とも前と同じように話せるようになった。琴葉とも、友達関係として、また話せるようになった。
部活を休むようになって1か月が経とうとしている。副部長としてこれ以上休むわけにもいかない。一真先輩にもPAですごく期待されているし、ステマネの仕事もあってそろそろ演奏会前で本気で練習、準備をしていかないといけない。だから二人との関りに不安はあるけれど、部活に行こうと思った。
いつも、練習している教室に入ると、「お!利人、大丈夫か?」と蓮が話しかけてくれた。「蓮、ありがとう。」と言った。僕が来たことに気付いた先輩達も心配の言葉をかけてくれた。
ちょうど、田村先輩と日野先輩が付き合ったことを伝えに来ていた。僕が部活に来たのが久しぶりだと知った日野先輩は「そういえば、利人振られたんだってな!」と言って、笑っていた。
今の僕にはそれを受け流せるほど、自分のことで必死で、心の余裕が無かった。「恋人ができた日野先輩には分かりませんよね。」と言って、僕は教室をあとにした。
やっぱり、部活に行くのはまだ早かった。役職の関係で部活に出ないといけないのと、心の落ち着きがついて来ていなくて、行かなければならないのと、行くべきではないジレンマで苦しかった。
「利人、大丈夫か?」僕の後を追ってきた蓮が居た。「蓮ほんとにありがとう。蓮申し訳ないんだけど、今回の演奏会のステマネ任せてもいい?本当は二人で役割分けるべきだけど、今できそうにない。」すると、蓮は「いいよ!当たり前だよ利人が辛いならやらなくていい俺に任せて!」と言ってくれた。
「蓮、本当にありがとう。」その日僕は、蓮にありがとうとごめんをただ伝え続けることしかできなかった。
失恋は、時間が解決する。そういうものだけど、1度諦めた恋をまた加速させた後の失恋は、一回目に諦めた時よりも長引く。今回のことは、琴葉も上田先輩もどちらも悪くない。そんなことは分かっていた。
僕は、琴葉を忘れるために、他のことを頑張ることによって忘れることにした。部活も出来るだけ行って、授業に集中して、演奏会が終わり、そんな日々を過ごしていくにつれて、琴葉のことを忘れていき、上田先輩とも前と同じように話せるようになった。琴葉とも、友達関係として、また話せるようになった。

