最近日野が変な気がする。一つ前に好きだった人に振られてしばらく経ってからだと思う。三年間日野を見てきた俺には分かるあの感じは、次の好きな人ができたんだ。でも、今までは、多分そうなるかもしれないという時点で相談されていたんだ。好きになるかもしれないって言われるのに、今回は何も言ってこない。日野が誰かに恋をしているのは一目瞭然なのに、何で隠してるんだろう。
俺は、日野の恋の相談に乗って、いつの間にか日野を恋愛対象として見ていた。日野が失恋をする度に、俺を選んでくれたらそんな思いさせずにすむのに、と思うようになっていた。
でも、日野は女にしか興味がないから、男の俺が日野に気持ちを伝えたところで、困らせてしまうだけなのが分かっているので、この気持ちは、墓場まで持っていくと決めている。
だから、今、日野が相談してくれないのも寂しいし、俺に内緒にするほど大事にしたい相手なのかと思うと羨ましい。そして、俺に言わないのは、相手が俺だからという叶いもしない数パーセントの奇跡を願っている自分もいる。
「もしかして、田村も悩み事?」同じ学科なので同じ科目を受けた授業終わりに木下がやって来た。「田村も、って他に悩んでる人が居たの?」と言うと、「いたよ」と言われ。「あのさ、日野好きな人でもできたのかな?なんか知ってる?」俺は、もし俺が知らないのに木下が知ってたら嫌だなと思ったけど、多分大丈夫だろうと思って聞いた。「あー、そうだね。悩んでたね。」と何か知ってそうな発言が返って来た。「待って、木下、日野のことなんか知ってるの?」と聞くと、「いや、まだ田村には言えないかな、日野が自分で言うと思うから、」と隠したので、「なんで、日野は俺じゃなくて木下に言ったの?」と俺は呟いた。
聞こえてなかったのか木下は「そういえば、田村は何で悩んでるの?」と聞いたので俺は、「今、言ったこと、日野がなんか悩んでるのに俺に言ってくれないこと」と言うと、木下は「田村って好きな人いるんだっけ?」と急に話題を変えた。俺は、日野のことを話すか迷ったが墓場まで持っていくと決めたあれを木下に言うことにした。「俺、日野が好きなんだよね、日野が二年生の時に失恋した時くらいから」と言うと、「マジか、そんなことあるんだ。」とよく分からないことを言って、「田村、応援する。」と言われた。だから、俺は「ありがとう!」と言った。
そして、俺は、木下に向かってもう一言言った「木下、誰にも言わないでね。」
俺は、日野の恋の相談に乗って、いつの間にか日野を恋愛対象として見ていた。日野が失恋をする度に、俺を選んでくれたらそんな思いさせずにすむのに、と思うようになっていた。
でも、日野は女にしか興味がないから、男の俺が日野に気持ちを伝えたところで、困らせてしまうだけなのが分かっているので、この気持ちは、墓場まで持っていくと決めている。
だから、今、日野が相談してくれないのも寂しいし、俺に内緒にするほど大事にしたい相手なのかと思うと羨ましい。そして、俺に言わないのは、相手が俺だからという叶いもしない数パーセントの奇跡を願っている自分もいる。
「もしかして、田村も悩み事?」同じ学科なので同じ科目を受けた授業終わりに木下がやって来た。「田村も、って他に悩んでる人が居たの?」と言うと、「いたよ」と言われ。「あのさ、日野好きな人でもできたのかな?なんか知ってる?」俺は、もし俺が知らないのに木下が知ってたら嫌だなと思ったけど、多分大丈夫だろうと思って聞いた。「あー、そうだね。悩んでたね。」と何か知ってそうな発言が返って来た。「待って、木下、日野のことなんか知ってるの?」と聞くと、「いや、まだ田村には言えないかな、日野が自分で言うと思うから、」と隠したので、「なんで、日野は俺じゃなくて木下に言ったの?」と俺は呟いた。
聞こえてなかったのか木下は「そういえば、田村は何で悩んでるの?」と聞いたので俺は、「今、言ったこと、日野がなんか悩んでるのに俺に言ってくれないこと」と言うと、木下は「田村って好きな人いるんだっけ?」と急に話題を変えた。俺は、日野のことを話すか迷ったが墓場まで持っていくと決めたあれを木下に言うことにした。「俺、日野が好きなんだよね、日野が二年生の時に失恋した時くらいから」と言うと、「マジか、そんなことあるんだ。」とよく分からないことを言って、「田村、応援する。」と言われた。だから、俺は「ありがとう!」と言った。
そして、俺は、木下に向かってもう一言言った「木下、誰にも言わないでね。」

