つぐなえない罪


「おい史那。いい加減、起きてこい」
「無理・・・。眠い・・・。むにゃむにゃ」
 ケンカ(?)をして、なんか、どうでもよくなっちゃったのだ。
 今日は土曜だし。
 早起き、しなくてもいいし。
 なんか部活ないし。
「史那、なんかあったのか?」
 ギクッ‼︎
 バレてる!
 さすが、京耶だ。部屋にめっちゃ心理学の本がある、京耶は、私の感情をすぐによみとる。
 私、すぐに顔に出ちゃうのかな?
 いやいやいや、今は顔を見ていないんだし。
 顔に出る、はずはない。
 うん、たぶん。
「史那〜。ごはんは〜?早く降りてきなさい!!」
 お母さん、うるさいぃ〜。
「ほら、母さんもこう言ってるしさ、起きてこいよ」
「え〜。やだやだやだ〜。まだ寝る〜。むにゃ」