つぐなえない罪


 私は、哉人くんの過去を聞いてから、学校のある日は、ほぼ毎日、あの洞窟に通うようになった。
 雨の日も、なるべく通うようにした。
 いつも、他愛のない話をした。
 「今日は雨だね」とか「もうすぐテストがあるんだ」とか。とにかく、どうでもいい話。
 哉人くんは、嫌な顔をせずに、全部聞いてくれた。
 この時間が、私の中で、すごく大切な時間になっていたの。