「カル島?」
ゆっくりと私が聞くと、全員が頷いた。
最高部の1人の女の人が私の方へ来ると、カバンを渡してきた。
「こちらは?」
私は受けとりながら聞いた。
「それに色々な情報が入っています。出ていってから確認するように。」
最高部の女の人は歩きながら言った。
「では、もう出ていっていいですよ。」
真ん中の人に言われ、私はお辞儀すると部屋を出た。
緊張していた体から、一気に力が抜ける。
エレベーターに乗り、3階のボタンを押した。
エレベーターはゆっくりと下へ降りていき、3階に着いた。
デスクに戻ると、最高部の人からもらったカバンを開けてみた。
たくさんの書類が入っていた。
1枚1枚見ていくことにした。
一番上に入っていたのは、子どもたちのものだった。