カル島と動物人たち

外へ出ると、昨日ほどではないが暑かった。
私は一番うしろに並んだ。

しばらく歩いていると、大きい建物が見えてきた。
私は10分のキョリをナメていた。もう足が相当痛い。
ヨレヨレしていると、側にいたファスキーに支えられた。
子どもに支えられるのって…と思ったが、「ありがとう。」と言った。
するとファスキーは嬉しそうにキャッキャ笑っていた。
建物の中に入ると、涼しい空気になった。
施設長がカゴを持ってメモを見ながら商品をとっている。
時々子どもたちの要望が入りながら、買いものは進んでいった。
お会計がおわると、また暑い外へ出た。
足の限界がきて、私はギブを申しでた。
近くにあったベンチに座ると、みんなが心配そうに私を見ていた。
「だいじょうぶ…ちょっと運動不足なだけだから。」
私がそう言うと、みんなの顔が安心へと変わった。