「それ、アタシもしたい！」
「わたしも！」
ファブアリとクリネが言い、クーマは2人に渡した。指輪は4つ入っていた。
私のだけないのか…と思っていると、クリネが近よってきて、指輪を私の指にはめた。私は驚いた。
「え、いいの？これ、クリネのじゃ…」
クリネは天使のような微笑みをした。「うん。すっごく似合ってるよ。」
「え…そうかな。」自分の頬がすこし熱くなったのを感じた。
もう3人が歩きだしていたので、私とクリネは慌ててあとを追った。
しばらく歩いていると、入り口に戻ってきてしまった。
しかし、ちょうど施設長が「時間でーす。」と言っていた。
クーマが施設長に見つけた箱を見せると、施設長は感心していた。
施設長と子どもたちと男子組を待っていると、やってきた。
トーサが箱を2つ持っていた。
「あーあ、やっぱ向こうが2ことっちゃうのね。」
呆れたようにクーマが言った。