カル島と動物人たち

施設長の言葉に、みんなうなずいた。
「グループは女の子と男の子に分かれてもらうわ。」
「はあ?それだとこっちの方が少ないんだけど。」
トーサが不服そうに言った。
「わたしが入るわよ。」
施設長が笑って答えた。
「じゃあ、お姉さんはどっちに入るの?」
クーマが質問した。
「そりゃ、女の子の方よ。」
「でも、そうしたら女の子の方が多くなるわ。」
施設長の顔が困った。「それは…」
私がいなければいいんだ、と自分で思いつつも、言えなかった。
しばらく沈黙が流れると、クリネが言った。
「もういいじゃない。これでいいでしょ?」
早く始めたいからなのか、男の子2人は仕方なさそうにうなずいた。