そんなこんなで子どもたちが戻ってきた。
女子たちが私の方に近よってきた。
「お姉さん、どうココは?いいところでしょ。」
ファブアリが聞いた。
「そうね。とてもいいところだわ。」
私はできるかぎり微笑みながら言った。
「それはよかった。」
クーマがにこっと笑って言った。
昨日はあれほど警戒していたのに、もう気を許してくれたんだろうか、と私は思った。
「ところでお姉さん、アタシのチャームポイントってどこだと思う?」
ニヤリと笑ってファブアリが聞いた。
私は真剣に考えた。「しっぽ?」
ファブアリが首を横にふる。「ううん。」
「正解は、耳よ。」
ファブアリが上に付いている耳を指して言った。