ドアがノックされる音で、私は目を覚ました。
服に着替えてドアを開くと、施設長が立っていた。
「おはようございます。部屋はどうですか。」
施設長がにこやかに聞く。
「ええ。とってもいい心地です。」
私は微笑んで答えた。
本当は古くてヘンな匂いがしたが、そんなことは言えない。
部屋を出て廊下を進んでいくと、リビングへ入った。
リビングでは、テーブルを囲み、子どもたちが朝食を食べていた。
私と施設長もイスに座り、あいさつをして朝食にありついた。
食べおわり、あいさつをして広間へ行った。
朝の宿題まで、子どもたちは自由に過ごしていた。
私はその様子を観察しながら、メモに書いていた。
すぐに時間が過ぎ、施設長が来て自由時間はおわりとなった。
宿題タイムに入ると、子どもたちは案の定私に聞いてきた。