「まあよろしくっキャ！」
さる科の少年・ファスキーが言った。
「…まだいい人なのか分からないわ。」
牛科の少女・マキネが私をいぶかしげに見て言った。
「はいはい。」施設長がみんなをなだめるように言った。
「仲良くしてください。」
私の方を見た施設長が、困り眉をしながら笑った。
私は不安しかなかったが、だまってうなずいた。
私はみんなの様子を見てみることにした。
今は自由時間らしい。
真ん中でトーサとファスキーがごっこ遊びをしていた。
「魔王トーサよ、ボクが必ず倒してやる！！」
「ふん、やってみろ。」
女の子のマキネ、ファブアリ、クーマ、クリネは絵を描いていた。
私が近づいて見ようとすると、急いで隠されたので、諦めた。
メモを書きながら、私はみんなと仲良くしようと思った。
だからトーサやファスキーにも話しかけたのだが…顔をしかめられただけだった。まあ、これからよ、と自分を元気づけた。