推しは恋のキューピッド

晴香ちゃんがLINEをしてすぐ、
私の携帯も晴香ちゃんの携帯も鳴り始めた。


晴香ちゃんは携帯の画面をみると
笑っている。


「すごいな…。もうこれは確定演出ですよ。
あ、梓さんには申し訳ないけど、今はまだ携帯見ないでもらっていいですか?」



よくわからないが頷く。
そしてそのまま2人で楽しく話していると、
お店のドアが勢い良く開き、慌てた様子の早川課長が入ってきた。


キョロキョロして、私たちのテーブルを見つけると
一目散にこちらに走ってくる。


そして私の頬に手を添えた。


「中森さん!大丈夫だったか??」

「え?」

全く状況の見えていない私をみて、
何かがおかしいことに気づいたようだ。


「え?お店で酔っ払いに絡まれて、連れ出されそうに
なってるって…」


「なんの話ですか?」


私がキョトンとした様子で早川課長を見上げる。


すると早川課長は、晴香ちゃんを睨みつける。


「川崎さん…これはどういうこと?」
早川課長の声が一段と低くなる。