推しは恋のキューピッド

「梓さん…失恋したって思うのはまだ早いかもしれないです。」


「っえ、それはどういう…」


問いかけるのを制し、晴香ちゃんは聞いてきた。


「梓さん、もし今から早川課長呼んだら嫌ですか?」

私は思わず身構える。
まだ心の整理があまりできていないから。

私の心を見透かしたようで、
安心させるように晴香ちゃんは優しく微笑む。


「大丈夫です。
たぶん私の予想では、悪いことにはなりませんから。
それにこんなモヤモヤすれ違いは、私良くないと思うし、気づいちゃったからには見過ごせません。
…でも、私は梓さんの気持ちが1番大切です。どうですか?」



晴香ちゃんがここまで言ってくれてるんだから…
私は意を決して頷く。


「呼んでください!」


私がそう言うと、晴香ちゃんはホッとした様子をみせる。


「承知しました!」

そしてスマホを取り出すと、素早くメッセージを送信した。



「これでよし!そしたら来るまではゆっくりしてましょう!」