急に私の元気がなくなったもんだから、
早川課長は少し戸惑っている。


「どうした?」

「いえ、なんでも!もうできます!」

2人で出来上がった朝ごはんを並べ
さっそく食べる。


「中森さん料理上手いんだな…
すごい美味しい」


そう言いながら、早川課長は私の手料理を
美味しそうに食べてくれる。


すごく嬉しいはずなのに、
さっきの言葉が頭を離れなくて、
素直に喜べない。


2人とも食べ終わると、早川課長は作ってもらったからとお皿の片付けを申し出てくれた。
そういう優しさもいまはつらくなる。


そしてあっという間に片付けも終わると、
早川課長は荷物をまとめ始める。


「それじゃあ、俺はそろそろ帰るよ。
ちゃんと外出るときは戸締り気をつけろよ。
あとこれからも何か怖いことがあったときは、
気にしなくていいからいつでも連絡するんだぞ。」



相変わらずの過保護をみせつつ、
早川課長は帰って行った。