「早川課長お待たせしました!
どうぞ入っちゃってください!」


「おぉ、ありが…」
テレビを観ていた早川課長がこちらをみてフリーズした。


「……中森さん。その格好は?」


私は自分の格好をみる。
ダボっとTシャツにミニ短パン。
いつも通りの部屋着だ。

不思議に思ったが、あぁ!と思い、Tシャツをめくる。


「ちゃんとズボン履いてますよ!」


早川課長は項垂れつつ、パジャマを持って立ち上がる。


「今俺はお兄さんの苦労が分かったよ…
じゃあ風呂借りる。」


苦労ってなんだろうか。


とりあえずお風呂に入るのを見送ったあと、
なんとなく早川課長の座っていた所に私も座ってみる。


「ちょっとまだあったかいし、なんかいい匂いする」


浴室から聞こえるシャワーの音
暖かい温もりといい香り


心地よさを感じ、私は目を閉じた。