「友人か…。まぁ今はそれでいいや。」

少し不貞腐れた顔をするも、納得してくれた早川課長。


「推し友と思っていいんですか?」
私がそう尋ねると、早川課長は頷く。


「じゃあ推し友記念で、早くなんか頼もう。
中森さんはどれが気になるの?」


初めての推し友に嬉しくなりつつ、さっそく2人でメニューをみる。


結構本格的なカフェで、ごはん系もデザート系もどちらも種類豊富だ。

「私こたろうオムライスかパスタが気になるんですよね〜。」


私がそういうと、

「じゃあその2つ頼も。」

そう言って早川課長はさっそく店員さんを呼ぶ。

「そんな気を遣わないでください!早川課長は自分の食べたいの頼んでくださいよ。」

私が慌ててそういうと、サラッと跳ね返す。

「俺は中森さんが食べたいやつが食べたいからそれでいい。」

……なんだこの可愛い人は。
なんでみんなこんな可愛い人を怖がっているんだろう。
本当に不思議になる。


結局その二つを頼んでくれ、いざ届くと、オムライスはこたろうの顔が再現されていてとても可愛く、パスタもかわいいイラストが描かれたビスケットが載っている。


「かわいいー!」
私は思わず写真をとりつつ声をあげる。
私が写真を撮り終わったのを見届けると、
早川課長は自分のパスタを私の取り皿に分け、最後にイラストの描かれたビスケットを載せてくれた。