「それじゃあ、一緒に行きましょう！約束です！」

私がそういうと、早川課長は照れたように頷いた。


「そしたら、今日はとりあえず遅くなってきたから、そろそろ解散しよう。」


そう言って早川課長は伝票を持って立ち上がる。
その言葉で時計をみると、なんともうすぐ終電の時間だ。楽しくてあっという間だったな。


私も急いで立ちあがろうとすると、思わずふらついてしまった。
……こける！！！
そう思ったとき

「大丈夫か？」

後ろからふわっと早川課長が支えてくれた。
その腕がしっかりしていて、背中からは早川課長の体温が伝わる。そしてドクドクと鳴る鼓動の音も少し早いような…

ハッとして急いで立ち上がる。

「すいません！寄っかかっちゃって！」

「いや全然、むしろごめん。ちょっと飲みすぎたし、遅くなっちゃったな。帰れるか？」


早川課長が心配そうにみつめてくる。

「ちょっとふらついただけで、全然平気です！」