「あぁ、話聞いてたら早川課長のこたろうにも会ってみたくなってきちゃいました。」


すると、早川課長の手が止まる。


「まぁ、俺は全然いいんだけど。連れ出せないから会うとしたら家だな。」


「家…」


そうか!犬や猫と違って、たしかにハムスター連れ出すのはな…盲点だった。とりあえず話を変えよう。
話題、話題…


「あ!そうだ!早川課長!
期間限定のこたろうカフェって知ってます?」


「あぁ、知ってる。池袋でやってるやつだろ?」


さすがコアファン。しっかりチェック済みだ。


「早川課長はもう行きました?実は私まだで…
もし良かったら一緒に行きませんか?食べたいメニューが何種類かあるんですけど、1人だと食べきれなくて…」


そこまで行って気づく。
これってもしかして…デートのお誘いになってる?
しかも営業時間的には、休日。


話題を変えようと思って、
さらに墓穴を掘ってしまった。


「あ、すいません。さすがに調子に乗り…「いいよ。行こう。俺もちょっと気になってたし。」


急いで訂正しようと思ったが、早川課長が被せて了承してくれた。

もしかして、早川課長もちょっと乗り気…なのかな?
そうだったら少し嬉しいな。