その後の会議は、早川課長の機転もあり、なにもトラブルなく終えることができた。
あー、これで私の定時上がりは確定だー!
早川課長ありがとう!!
私は自分の席に戻った早川課長に視線を向け、心の中でお礼を言う。
そんな当の本人早川課長は、まだまだ忙しそうで少し申し訳ない。
そんなとき、隣の川崎さんが青ざめた様子で声をかけてきた。
「中森さん、すいません。どうしましょう…私やってしまったかもしれません…。」
「やってしまったって何を?」
尋常じゃない様子に少し身構えながらも話を聞くと、どうやら以前提出した書類に不備を見つけてしまったらしい。
内容を確認すると、以前早川課長に質問に言っていた資料についてのことで、私の業務内容の範疇外のことで、詳細がわからない。
「私も一緒に出来るところは対応するんだけど、ちょっと早川課長に聞かないと分からないところもあるな。とりあえず報告して、相談しよ。」
「え…そ、そうしなきゃですもんね。中森さんお手数おかけして申し訳ありません。」
一瞬早川課長というワードにビクッとしたが、
川崎さんは素直に従う。
